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内外輪は軸受鋼またはステンレス鋼で、ボール材質に軽量(軸受鋼の40%)で硬く絶縁体のセラミック(Si₃N₄)を使用した深溝またはアンギュラボールベアリングで、高速回転用途に適し、電食発生のリスクを低減できます。

フランジ付深溝ボールベアリングほどの精度を要しない場合に使われ、軸方向の位置決めを容易にし、ハウジングを座ぐり穴にする必要が無いので通し穴で加工が出来るため経済的です。
止め輪（NR）を取付ける輪溝がシール溝と干渉して脱落しないように外輪がやや肉厚タイプに限定されます。

外径に1本又は2本の輪溝が付いた深溝ボールベアリングで、止め輪（NR）を取り付けたり、2本溝にOリングや樹脂を埋込み外径の膨脹を吸収しクリープを起こしにくくする目的に使用することができます。
輪溝がシール溝と干渉して脱落しないように外輪がやや肉厚タイプに限定されます。

深溝または複列アンギュラボールベアリングの外輪外径中央部にくさび形状のV溝やR形状のU溝を持つ形式で、紡績機等のガイドに外輪回転で使用されています。

深溝または複列アンギュラボールベアリングの外輪外径がR形状を持つ形式でスライドドアのガイド等に利用されています。
特に、外径R=外径/2の場合を球面といいハウジングに対して自動調心機能が必要な用途に適しています。

深溝ボールベアリングの外輪より内輪を幅広くし間座代わりとする事で装置への取付けが容易となります。
キャスターのブラケットで軸と内輪側面を固定し外輪回転で使用する場合に有効です。

深溝またはアンギュラボールベアリングの保持器を装着しないタイプです。
内外輪軌道溝空間に入る限度までボールを挿入して高荷重・低速回転用途に対応します。

フェノールまたはポリアミド樹脂保持器と適切な潤滑により高速回転･高回転精度･高剛性を確保し、旋盤･研削盤などの工作機械の主軸に使用されています。
高速・高温用にセラミックボールを組込んだハイブリッド形もあります。

アンギュラボールベアリングを2個以上組合せて一対にした軸受で、高速回転･高剛性を必要とする使用条件に適しています。
正面組合せ(DF)は、両方向のアキシアル荷重が受けられ取付誤差(ミスアライメント)が避けられない場合に適します。
また万能組合せ（軸受列数1列：SU形,2列：DU形）は、単体の正面・背面の差幅を同一にしてどの様な組合せでも使用できます。
高速・高温用にセラミックボールを組込んだハイブリッド形もあります。

アンギュラボールベアリングを2個以上組合せて一対にした軸受で、高速回転･高剛性を必要とする使用条件に適しています。
背面組合せ（DB）は、モーメント荷重の負荷能力が大きく両方向のアキシアル荷重が受けられます。
また万能組合せ（軸受列数1列：SU形,2列：DU形）は、単体の正面・背面の差幅を同一にしてどの様な組合せでも使用できます。
高速・高温用にセラミックボールを組込んだハイブリッド形もあります。

アンギュラボールベアリングを2個以上組合せて一対にした軸受で、高速回転･高剛性を必要とする使用条件に適しています。
並列組合せ（DT）はアキシアル荷重が受けられる方向は一方向に限定されますが、負荷能力が単体より大きくなります。
また万能組合せ（軸受列数1列：SU形,2列：DU形）は、単体の正面・背面の差幅を同一にしてどの様な組合せでも使用できます。
高速・高温用にセラミックボールを組込んだハイブリッド形もあります。

単列アンギュラボールベアリングを背面組合せ(DB)にして、内外輪を一体にした形式で、1個のベアリングで高いラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重を受けられます。
幅寸法は単列アンギュラボールベアリングの2倍より狭くなります。

単列深溝ボールベアリングを並列組合せにして、内外輪を一体にした形式で、1個のベアリングで高いラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重を受けられます。
幅寸法は単列深溝ボールベアリングの2倍より狭くなります。

内外輪軌道溝がゴシックアーチ形状で、ラジアル荷重負荷時に組込まれたボールが軌道面と4箇所で接触する形式です。
アキシアル荷重負荷時は2点接触となりますが、深溝ボールベアリングより軸方向のすきまが小さくてすみます。また、装置のコンパクト化が可能です。

インチ系深溝ボールベアリングの外輪に「フランジ」を持たせ、外輪外径にテーパーを付けた形式で、軸方向の位置決めや取付を容易にし、ハウジングを座ぐり穴にする必要が無いので通し穴で加工が出来るため経済的です。
小型化・軽量化・薄型化を図る装置で、高速回転,低摩擦トルク,低振動･低騒音が要求される箇所に適します。