働く人を知る

若手社員座談会

北日本精機で活躍する若手社員に、仕事の内容や職場環境などについて聞きました。

年齢層の幅広い楽しい職場環境で
仕事を優しく丁寧に教えてもらえました。

司会

本日はお忙しいところ、お集まりいただきありがとうございます。
この座談会では、北日本精機で働く皆さんそれぞれの仕事に対する考えや、職場の雰囲気などを、若手社員と先輩社員の飾らない会話を通して応募希望者の方に感じていただければと思っています。どうぞよろしくお願いします。

全員

よろしくお願いします。

司会

ではまず若手社員の皆さんにお聞きします。
入社した当時の先輩社員の印象や職場の雰囲気はどうでしたか?

松原

あの…最初の印象は…。

司会

リラックス・リラックス(笑)

全員

(笑)

松原

はい。実は第一印象では、先輩社員が皆怖い顔に見えてしまって、正直話しかけにくいなと思っていたんです。だけど実際には先輩から優しく話しかけてもらい、最初怖かった先輩の印象がどんどん良くなっていきました。
先入観で人を判断してはいけないものですね(笑)。

田沼

私は、学生の時とは違い年齢層の幅広い環境で、会話も沢山あって楽しい職場だと思いました。
仕事も丁寧に教えてもらえましたし、仕事以外の美容のお話やアドバイスなどももらえて、はじめから部署には馴染みやすかったです。

島倉

そうですね。僕の入った部署では、20代前後から60代手前の方まで、幅広い年齢の人がいましたが、あまり年齢差を感じさせずに和気あいあいとした良いムードの部署でした。

司会

吉川さんはどうでしたか?

吉川

私が入った部署は、意外と年配の男性しかいなくて…。

全員

(笑)

吉川

若い人が少なくて不安でしたが、先輩が気さくに話しかけてくれたり、丁寧に指導していただいたりして、すごくかわいがっていただけました。

司会

ちなみに吉川さん的には、どの年齢からが年配ですか?

吉川

40歳くらいから…かな。

司会

なるほど、分かりました(笑)。
それでは改めまして、先輩や上司からのアドバイスで心に残っていることや、助けになった言葉はありますか?

吉川

新しい部署に配属され、初めてのことばかりで戸惑いながら仕事をしていた時、先輩からアドバイスいただいた言葉がとても心に残っています。

司会

どんな言葉でした?

吉川

仕事は「見て」「聞いて」「チャレンジする」という3つの知恵がとても大切なんだけど、多くの新人は「見たり」「聞いたり」することは出来ても、なかなか「チャレンジ」ができる人は少ないんだ。だから見たり聞いたりするだけでなく、さらにもうひと頑張りして「チャレンジ」ができるようになると良いよ!、と。

司会

素敵な言葉ですね!

吉川

はい。その時の言葉がきっかけで、失敗を恐れすぎずに何事にもチャレンジして仕事をしようと考えられるようになりました。

司会

島倉さんはいかがですか?

島倉

先輩から一度教えてもらったことを忘れてしまった時など、最初は気後れして聞き直せないでいました。そんなときに先輩は私に、「一度で仕事をしっかり覚えようという心がけは大事なことだけど、それでも忘れてしまったときには、正直にもう一度教えてくださいと言ってほしい。わからないまま仕事をしてミスをするとたくさんの人に迷惑がかかるからね。」と、声を掛けてもらい、それからは前向きに、次はできるようになるぞという気持ちで、先輩に質問できるようになりました。

田沼

私は前の部署のときに、だんだんと仕事量が増えてきて頭がパンクしそうになり大変だと思った時期がありました。そんな時先輩から「できない人には任せないよ、田沼さんならできると思っているからお願いするんだよ」と言われ、「そうか!私、できるんだ!」とモチベーションがアップしました。

司会

ちゃんと認めてくれているんだなと?

田沼

はい。私が一番尊敬している先輩からの一言だったので、とても嬉しくて、その言葉を自分の自信に変えようと思いました。

司会

松原さんは?

松原

僕も前の部署でのことになりますが、沢山の仕事を任せてもらえるようになり、忙しく余裕がなくなってしまっていた時期に、焦りから仕事のミスが続いてしまったことがありました。その時に先輩が手を差し伸べてくれて「ゆっくりでいいんだよ!」と優しい言葉をかけてもらったことに感動しました。

指導者として、後輩の表情や言葉をよく観察し
思考錯誤しながら向き合います。

司会

逆に先輩から叱られたエピソードなどはありますか?

松原・田沼
吉川・島倉

…(お互いの顔を見ながら言いにくそうに)

司会

では先輩社員の皆さんに聞いてみましょうか(笑)。
仕事のことで後輩を叱ったエピソードはありますか?

う~ん。そうですねぇ(笑)。
たとえば、指導した内容を一度で100%理解して、すぐに実践するということはなかなか難しいと思います。ですが、最低限やらなければならないポイントも全然頭に入っていないなと感じたときは、「えええー?」となりますね。

高山

やらなきゃいけないと分かっているはずの事をやっていなかった後輩に「これ分からなかった?」と聞いたら、「分かっていたけど、やりませんでした」という答えが返ってきたときは困りました(笑)。

全員

ええー!?(笑)

司会

何か理由があったんでしょうか?

高山

単純に手を抜いて楽をするということと、仕事の効率化を図って楽をするということの違いが理解できていなかったのかもしれません。
その他では、仕事を教えているときに空返事をする人がいて、本当に理解できているのかな?と思って、実際にやってみてもらったら全然分かっていなかったということもありました。

司会

そんな中で後輩への指導で心掛けていることはありますか?

高山

先ほどの空返事をする人の場合だと、理解できていないのに、先輩への遠慮があって質問ができないという心理もあるのかなと考えるようになりました。
そこで今では、説明を聞いている時の表情や返事の仕方などをよく観察するようにして、頭上に「?マーク」が見えたら「本当に分かってる?」と、こまめに確認をしながら指導しています。

司会

井口さんはどうですか?

井口

そうですね。若手社員が作業手順などで迷った時に、先輩に確認しないで自己判断で作業を進めて失敗してしまうことがあり、「何でその時、すぐに聞かないの?」と指導することはあります。

司会

そういった問題はどのように解決していますか?

井口

まず「若手社員から見て話しづらい環境だったのかもしれない」と反省をしました。それからはコミュニケーションを大切に、雑談を交えながら会話のキャッチボールができるような環境づくりを普段から心掛けるようにしています。

先輩からの信頼を感じる声がけが自信に。
伝え方も大切なコミュニケーションスキル。

司会

若手社員さんは、先輩からどういう風に指導されると嬉しいですか?

松原

仕事を覚え始めて半年ぐらいたった頃、忙しい時期に「頼りにしてるよ!」と言われた言葉は嬉しかったし、自信にもなりました。

田沼

「入社当時は見た目が派手だから、すぐ辞めちゃうんじゃないかと思ったけど、真面目な頑張り屋さんで、すっかり仕事が任せられるようになったね!」と褒められたことかな(笑)。

吉川

私は、自分の仕事の進め方で悩んでいた時に「そのままでいいんだよ」「信頼しているから、自分の思うようにやればいいよ」と上司から言われたことがあって、ちゃんと自分を見ていてくれているんだと思い、自信を持つことができました。

司会

境さんは、後輩を指導する立場として特に意識していることはありますか?

どんな仕事でもそうなんですが、結論としてのやり方の説明だけではなく、これは何のために必要な作業なのかという目的も説明して、「だから大事な作業なんだよ」と伝えるようにしています。そして、失敗例として「やってはいけないこと」も示すようにしています。
いざ、作業を任せてみて、このままだと失敗しそうだと思っても、できるだけ最後まで黙って見守り、失敗した時点で「ストップ!」と声を掛けます。失敗した時の「ヒヤリ」とした感覚は絶対に忘れられないですよね。そういうやり方で経過を見るようにします。

司会

そういう指導方法に行きついたのは、ご自身の経験からですか?

はい。失敗が糧になっています。自分が失敗したことに共感してほしいという思いもあるので。

全員

(笑)(納得の表情)

司会

井口さんは、最近なにか後輩とのやりとりで感じていることはありますか?

井口

話しやすい職場の雰囲気づくりは常に心掛けています。後輩から「改善したい」という声が上がったら、私の上司である部長がそうだったように、快く聞き入れたいですね。実際に若手の意見で業務が改善した事例もあります。
「教える」だけでなく、自分が手本となって「見せる」ということも心掛けています。

働きやすい環境、福利厚生。
助け合える仲間のいる会社です。

ちょっといいですか?

司会

はい、境さん、お願いします。

今日はいろいろな部署の人が参加している座談会なので、ちょっと聞いてみたいんですけど、この会社の良いところってどこだと思いますか?

島倉

普段は緊張感のある職場なんですが、休憩のときには趣味のバイクの話をしたり、世間話で盛り上がったリと、メリハリのあるところが良いところかな。

井口

福利厚生がしっかりしていて、有給休暇が取りやすいよね。

全員

(うなずく)

そうですね。うちの部署では1年間のスケジュール表を作って、全員の有給休暇などを書き込み、全員の動きを「見える化」して、みんなでカバーできる体制を作っています。一人欠けても誰かがその作業ができるように。急に子どもが熱を出してしまう時などもあるので…。

田沼

女性には、嬉しい環境ですよね。

井口

交代で有給休暇を取るようにすると、お休みの人の仕事をみんなでカバーするようになって、いろいろな仕事を覚えます。その結果、他の人が普段どんな業務をやっているかが分かり、大変さも分かるので、一石二鳥だと思います。

有給休暇をいつ取るかなども含めて、仕事に関係のない日常会話も大事にして、コミュニケーションを取るようにしています。そして毎週5分から10分くらい、仕事の状況や悩みを話せる場を、堅苦しくない雰囲気で作っています。

司会

高山さんは、何かありますか?

高山

うちは人も多いけど仕事も多い部署なので、慢性的に人が足りない状態ですねぇ。

全員

そうなんだー。

高山

正直、有給休暇を取る人の時期が重なると業務的には大変なこともありますが、子どもの運動会などは気持ちよく休みを取らせてくれる風土です。
24時間体制の忙しい職場だからこそ、息抜きも大切なので、オフのときは仲間と楽しい時間を過ごすようにしています。
例えば夜勤が終わった朝5時半から焼肉して、飲んで、朝7時くらいに解散!とか。「また、明日から頑張ろう!」という感じで。

全員

えー、楽しそう!

高山

他の部署では、あまりないことですよね。

若手ひとりひとりがそれぞれにしっかり成長しています。

司会

先輩から、後輩の成長ぶりはどう見えていますか?
吉川さんについてはどうでしょう?

吉川さんとは隣の部署にいた時期があったよね。
最初はおとなしい印象だったけど、飲み会とかに行くとよくしゃべるし、成長ぶりとはちょっと違うけれど彼女の違う側面を知ることもあって、やっぱり会話することって大事だと思いますね。

司会

島倉さんに対しては?

最初は、お堅い人かと思ってた(笑)。歳は下だけど律儀で、精神的には僕よりもしっかりしていると思うな。
僕は島倉くんの部署の仕事についてはもちろん初心者なので、分からないことなどを聞きに行くと、きちんと論理的に教えてくれるところも凄いと思う。

司会

田沼さんに対しては?

全員

普段あまり接点がないよね。

田沼

そうなんです~。

朗らかで社交的(笑)。ムードメーカー的な存在なんじゃないかな。

田沼

褒めてもらってるんですね?ありがとうございます!

司会

松原さんは?

優しそう。

田沼

総務部を照らす太陽になって欲しい。

全員

(笑)。

松原

分かりました。がんばります(笑)。

これから若手社員に期待したいこと。
先輩に聞いてみたいこと。

司会

先輩から若手社員に期待していることはありますか?

いろいろと経験を積んで、自分の意思主張が言えるような、向上心のある後輩に育ってほしい。そして対等に意見交換ができる存在になってほしいですね。
過去の事例に縛られず、先入観を取り払って、新しいことにチャレンジしてほしいです。

井口

境さんと同じ意見です。若い感覚や新しい視点は組織の発展に大事だと思います。
業務に慣れてしまうと、それが流れの一環になるので、効率が良いのか悪いのかということをだんだん考えなくなってしまうし…。

司会

経験を重ねると、逆に気づきにくくなってしまうこともあるということですね?

井口

うん。そうですね。自分にとっても後輩の意見は刺激になります。
世代も変わりシステムも変わっていくので、常にそのときの最善の業務の進め方を見つけたいです。

高山

仕事に慣れてくると、いろいろなことが「マンネリ化」してしまいます。新しい技術を覚えたい、出世したいなど、何でもいいから目標を持ってスキルアップしてほしい。士気を高めて仕事に向き合ってほしいですね。

司会

それでは今度は若手社員の方から先輩に聞いてみたいことはありますか?

田沼

新人や後輩が働きやすくするために、どんな工夫をしていますか?

井口

新人だった頃を思い出すと、当時の部長が新米の自分の意見に耳を傾けてくれ助けてくれた。そのことがとても嬉しいと思っていました。
だから自分も部長のように後輩を支えられる存在になって、何でも言い合える風通しの良い職場環境を作っていきたいです。

得手不得手が人それぞれにありますよね。だから、その人に合った作業方法、広く言えば誰もがやりやすい仕組みを考えていきたいです。
そのために定期的に全員とマンツーマンで話す機会をつくり確認作業をこまめにして、アドバイスする時間を作っています。

吉川

いま私は部下のいないリーダーなんですが、将来部下ができた時にどのように指導したら良いでしょうか?

高山

大事なのはコミュニケーションを取ることだと思います。
人は一人ひとり違うので、どんどん後輩に話しかけて、相手を理解していけば自然と指導方針が見えてくるはずですよ。

松原

忙しい時などでも、ミスなく効率的に仕事をするために気を付けていることはありますか?

井口

給与計算で間違いがあっては困るので、松原くんには完璧な仕事をしてもらいたいかな(笑)。緊急性と重要性を考えて、整理して、順序立てて仕事をこなしていくとミスは起きなくなると思うよ。

プロフェッショナルとして
全体の連携をしっかり意識しています。

司会

それでは最後の質問に。製造業という仕事は、それぞれの部署が、力を合わせて一つの製品を作るということで、他の部署を意識して仕事をされていますか?

品質管理課では、製造部から依頼される製品の品質チェックを、正確かつ迅速に行なって判定結果をフィードバックすることで、製品の滞留や機械の停止ロスを少なくし、安心して生産ができるように心がけていますね。
それから、寸法・精度指示書の誤記、測定機器の狂いや測定方法に誤りがあると大量の不良品が作られ、大きな損失・納期遅れ・クレームなどのトラブル発生につながったりします。それを防ぐために、人とPCによるWチェック・定期校正・測定方法の指導などが欠かせません。
私は、知識・技術の引き出しを増やしながら、知恵をだせるプロフェッショナルを目指しています。
他のみんなはどう?

島倉

部署間の連携ということで言うと、私の所属する熱処理の次の工程が研磨になります。もし熱処理の工程に遅れが出て、次の研磨工程で作業するものがなくなってしまったら機械を止めることになり、無駄なコストや時間が発生してしまうので、常に計画通りに次の工程に流していきたいと思って仕事をしています。
自分の工程で作業が止まると次の工程にも影響が出てしまうということは、常に部署全体で意識していることですね。

司会

なるほど。それはきっと他の部署の皆さんも一緒で、それぞれがその道のプロフェッショナルとして意識されていることなんでしょうね。

全員

はい。そうですね。(うなずく)

司会

本日は、有意義なお話を伺えました。ありがとうございます。
皆さん、長いお時間お疲れさまでした。

全員

ありがとうございました。

座談会を終えて

高山

普段は他の部署の人とお話をする機会があまりないのですが、今日は皆さんのいろいろな考えが聞けてとても良い機会になりました。
これからも座談会以外でもこういう機会を作って、盛り上がりたいです。

松原

座談会というめったに経験できない貴重な場に参加させていただき、ありがとうございました。
いろいろな先輩方の考えや、今までどのように仕事に向き合ってこられたのかという、とても参考になるお話を聞くことができたので、今後に活かしてこれからも頑張っていきたいです。

井口

今日は、いろいろな視点での意見を聞け、自分のやってきたことを振り返る良い機会になりました。
自分が若手の頃に感じていたことを思い出すことができ、この先の後輩指導に活かしたいです。

田沼

今日はいろいろな部署の人とお話しができて、とても楽しかったです。
先輩の皆さんの後輩指導に対するお話も聞けて、後輩の成長のためにこんなに沢山の試行錯誤をして考えてくれているんだと思い、あらためて「良い会社だな」と思いました。
とても勉強になりました。ありがとうございます。

今日は、メンバーそれぞれがどんな考え方で仕事に向き合っているのかを知ることができて、素直に楽しかったです。部署をまたがった座談会というのは初めての経験で、いったいどんな空気になるんだろうとちょっと心配でしたが(笑)、とても話しやすい雰囲気で盛り上がってよかったです。
こういった部署を超えたコミュニケーションの場が今後も増えていくととても良いなと思いました。

島倉

今日は、こういう場でしか出来ない話しがたくさん聞けたと思います。先輩達のお話を聞いたり、自分たち若手社員の考えを聞いていただいたりと、とても貴重な経験になりました。
またこういう機会があると、良い刺激となって仕事への意識も変わってくるので、もっとたくさんの人が参加できる機会があると良いなと思いました。

吉川

このような経験は初めてでとても不安でしたが、いろいろなお話が聞けて良かったです。後輩ができたら「こうしてあげたい」と思えることもあったので、そういう意味でもとてもよいきっかけになりました。

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